Google、米国モバイル検索でAI Overviewエリア内での広告掲載をスタート
2024/10/07Googleのモバイル検索にてAI Overviewエリア内での広告掲載がスタートしたようです。
実際Googleの「広告とコマースのブログ」にて機能が公開中となっています。
■テスト運用開始から5ヶ月で正式リリース
AI Overviewエリア内での広告掲載(配信)は今年の5月に開催された「Google Marketing Live」内で発表され、テスト運用がなされていました。
そのテスト運用でのユーザー反応が良かったため正式リリースとなったようです。
※弊社見解
『ユーザーの反応がいい≒広告のインプレッション/クリックがよかったということでしょう』
現在は米国内でのモバイル検索のみでの導入のようです。
■実際の広告掲載イメージ
Googleが「広告とコマースのブログ」ないで公開しているイメージは以下の通りです。
上記の例ですと「how do I get a grass stain out of jeans(ジーンズについた草の汚れはどうすれば取れますか)」という検索に対しての結果が表示されています。
その中のAI Overviewエリアの中にカルーセル型の広告が掲載されています。
(今回は汚れを取るという検索なので表示されている広告もシミ取りや漂白剤、洗剤の広告が掲載されています)
■広告出稿サイトは何かする必要があるのか!?
では広告出稿をしている企業側では何か実施することはあるのでしょうか?
Search Engine Landが独自に入手した情報を公開しています。
それによるとポイントは3つのようです。
設定の必要なし | AI Overviewエリアへの広告掲載に別途設定することはとくにない。 |
個別レポートなし | AI Overviewエリアの広告パフォーマンスを個別にレポートされるものはない。 |
オプトアウトは不可 | AI Overviewエリアだけでの広告掲載を拒否(否認)できない。 |
■まとめ
現在は米国モバイル検索でのみ実装されているAI Overviewエリア内の広告掲載ですが、
今後、実装してからのパフォーマンス次第では日本国内をはじめ世界展開される可能性があります。
とはいえ、Googleの収益の主軸は広告収入です。
今回もその広告収入の拡大の一環として取り入れられた機能であることは間違いないでしょう。
なので、検索からのトラフィックが減少してしまうのではないか!?と思われている人も多いかと思います。
実際のユーザー動向はどうなるかは日本国内でリリースされてみないと何とも言えないですが、当社の私感としてはそうはならないと思っています。
AI Overviewは検索クエリに対しての解説や説明が主たる内容になることが非常に多いと思います。
そこに広告が出ることでネガティブに感じるユーザーもいるでしょうし、広告主からしても無駄クリックが増えてしまう可能性もあります。
だからこそ逆に、SEOの検索結果内における重要性は上がるとも考えられます。
堅実に、着実にサイト成長を伸ばしていくことの重要性は変わらないと当社では考えています。