知っておきたいGoogleAnalytics4(GA4)用語集
2024/08/19
Googleアナリティクスが今までのユニバーサルアナリティクス(通称:UA)からGoogleアナリティクス4(通称:GA4)に2023年7月1日に完全移行してから1年が経過しましたね。
この1年で弊社もGoogleアナリティクスレポートを各社(各サイト)様にご提出し、1年で延べ20,000レポートを越えています。
ただ、それだけの回数確認しレポート報告会を実施しても、いまだにGA4の用語をご存じない方が多いのが実情です。
(もちろん本業が大事なのですが…)
なので、今回はGA4で使用されている用語について説明していきます。
用語集として是非ご活用ください。
目次-Contents-
■GA4における指標に関する用語集
●セッション
サイトへの訪問回数で、イベント「session_start」で計測される数値です。
ユーザーがサイトに訪問して離脱するまでの一連の操作をセッションと言います。
ただし、以下の条件のいずれかに当てはまると一度リセットされます。
・30分以上クリックやスクロールなどの操作がない場合
・異なるデータストリームをまたいでページ遷移した場合
・ドメインをまたいで遷移した場合
●表示回数
表示されたページの回数のことで、UAの時のPV(ページビュー)と同じ意味です。
表示回数は、同一ユーザーが同じページを繰り返し開いた場合、その都度カウントします。
尚、表示回数は、ブラウザからページを開いた「ページ数」とアプリからサイトを開いた「スクリーン数」の両方を合計した数値になります。
●総ユーザー数
サイトやアプリを操作したユーザーの合計数です。(エンゲージメントイベント発生の有無は関係ありません。)
GA4ではUAの時と違い、マルチデバイスのユーザーの特定精度を上げるために下記のような手順で計測されるよう機能されています。
1:User-ID
2:Googleシグナル
3:デバイスID(Web=CookieID、アプリ=アプリインスタンスID)
4:モデリング
1で情報を収集できなかった場合は2、それでも収集できない場合は3、4と情報を収集します。
そのため、GA4はUAと比較して、異なるブラウザからアクセスした場合でも同一ユーザーと認識できる確率が向上しました。
(そのためUAよりもユーザー数が減っているサイトが多くあるのも1つの傾向です。)
●アクティブユーザー数
1秒以上サイトが表示されていたユーザー数です。
尚、ブラウザのタブを選択していない場合や、ブラウザを最小化して画面を表示していない場合はカウントされません。
●新規ユーザー
新規ユーザーとは、そのサイトに初めてアクセスしたユーザーの数を指します。
ただし、新規ユーザー数とリピーターを合計しても「総ユーザー数」にはなりません。
(同一ユーザーが新規とリピーター数の双方に合致することがあるため)
●リピーター
リピーターとは、以前に少なくとも1回以上サイトにアクセスしたことがあるユーザーの数です。
新規ユーザーにも記載していますが、同一ユーザーが新規とリピーター数の双方に合致することがあるため、新規ユーザー数とリピーターを合計しても「総ユーザー数」にはなりません。
●エンゲージメント
ユーザーの操作を「エンゲージメント」と言います。
GA4を設置して計測しているサイトやアプリでユーザーの起こす行動を全て「エンゲージメント」として計測しています。(例:スクロール、クリック、PV数 等)
なお、エンゲージメント内の「user_engagement」とは、アクティブユーザーを計測するための項目です。こちらは1秒以上ページを閲覧したユーザーが、サイトを離脱したタイミングでカウントされる数値です。
●エンゲージメントのあったセッション数
セッション数とはユーザーがサイトを訪問して離脱するまでの一連の操作を指します。
エンゲージメントのあったセッションとして計測される条件は次の通りです。
・10秒以上のセッションの継続
・コンバージョンイベントの発生
・2ページ以上の閲覧
●エンゲージメント率
全セッションの中でエンゲージメントのあったセッションの割合のことです。
●平均エンゲージメント時間
アクティブユーザー1人あたりのエンゲージメント時間を指し、その計算式は以下の通りです。
「エンゲージメント時間÷アクティブユーザー数」
●ユーザーあたりセッション数
アクティブユーザー1人あたりのセッション数を指し、その計算式は以下の通りです。
「セッション数÷アクティブユーザー数」
●セッションあたりイベント数
全てのイベントの総数をセッション数で割ったものを指し、その計算式は以下の通りです。
「イベント数÷セッション数」
●セッションあたりのページビュー数
1セッションにつき、ユーザーが平均何ページ閲覧しているのかを指します。(UAでいう平均PV数です。)
計算式は以下の通りです。
「表示回数÷セッション数」
●ユーザーあたりのビュー
1ユーザーあたりの平均表示回数を指し、計算式は以下の通りです。
「表示回数÷アクティブユーザー数」
●直帰率
エンゲージメントがなかったセッションの割合を指し、計算式は以下の通りです。
「1-エンゲージメント率」
●離脱数
離脱とはユーザーがサイト(アプリ)から離れることを意味します。
離脱数とは、該当ページでセッション最後のイベントが発生した回数です。
●イベント(イベント数)
イベントの発生回数のことです。
GA4においてイベントとはユーザーがサイトの中で行った行動のことで、「ページビュー」や「クリック」「スクロール」「セッションスタート」などがあります。
●コンバージョン
こちらは目標として設定したコンバージョンをユーザーがどれだけ実行したかの発生回数となります。
1セッションに複数回コンバージョンした場合、その数だけ計測されます。
(イコールにならない)
■ディメンションに関係する用語集
●デフォルトチャネルグループ
流入チャネルです。以下のようなものがあります。
さらに、詳細な流入チャネルを確認するには、参照元やメディアを利用します。
・Organic Search(オーガニックサーチ)
GoogleやYahoo!/Bingなどの検索サイトからの流入
・Referral(リファラル)
他サイトに貼ってあるリンクからのサイトへの流入
・Social(ソーシャル)
X(旧Twitter)、Facebook、Instagram、TikTokなどのSNSからの流入
・Direct(ダイレクト)
ブックマークやURLの直接入力やアルファベットを検索窓に入れた際などの予測変換など、直接サイトに訪れた流入
●メディア
「自然検索(organic)」「SNS(social)」「他サイトのリンク(referral)」「display(ディスプレイ広告)」「CPC」など、ユーザーの流入経路のカテゴリのこと。
●参照元
ユーザーの流入元の詳細。
媒体名まで表示されるため、メディアよりも詳細に流入元が把握できます。
主な例は次の通りです。
Google:Google
Yahoo!:Yahoo!
※メディアと組み合わせた「参照元 / メディア」のディメンションはサイト分析でよく使用します。
■まとめ
今回はGA4で使用されている基本的な用語をできるだけ絞ってまとめてみました。
サイトを解析するツールとして、ほぼすべてのサイトに入っているのではないでしょうか?
また、広告などを運用しているサイト運営者の方にとっては広告の管理画面との数値の乖離など、サイトの状況を把握するには必要なツールでもあります。
用語を理解することでデータ理解を深めていただけると嬉しいです。