違反内容を明確化!Googleスパムポリシードキュメントの「サイト評判の不正使用」を更新
2025/01/28Googleは2025年1月22日ごろ、検索セントラルのスパムポリシーにある「サイトの評判の不正使用」ドキュメントを更新しました。
更新内容には「よくある質問」をドキュメントに反映させたことなどが含まれており、「サイトの評判の不正使用」の適用範囲や運用方法の変更ではなく、内容をより分かりやすく明確化したものです。
※「サイトの評判の不正使用」は「寄生コンテンツ・ドメイン貸し」と考えて問題ありません。
(ホストサイトの本来の評価を利用し、主目的とは無関係なコンテンツを掲載することで、意図的に評価を操作する行為です)
目次-Contents-
■変更点を解説
では、今回どこが変更されたのでしょうか。変更点を見ていきましょう。
●「サイトの評判の不正使用」冒頭のドキュメントが変更
変更の1点目は、コンテンツ冒頭部分の記載が変更された点です。
変更前
Site reputation abuse is the practice of publishing third-party pages on a site in an attempt to abuse search rankings by taking advantage of the host site’s ranking signals. Such third-party pages include sponsored, advertising, partner, or other third-party pages that are typically independent of the main site’s purpose.変更前(日本語訳)
サイトの評判の不正使用とは、ホストサイトのランキングシグナルを利用して検索ランキングを不正に操作するために、サイトにサードパーティのページを公開する行為を指します。
このようなサードパーティのページには、スポンサー付きのページ、広告ページ、パートナーページ、その他のサードパーティのページなどがあり、通常ホストサイトの主目的とは無関係です。
変更後
Site reputation abuse is a tactic where third-party content is published on a host site mainly because of that host’s already-established ranking signals, which it has earned primarily from its first-party content. The goal of this tactic is for the content to rank better than it could otherwise on its own.
Third-party content is content that’s created by an entity that’s separate from the established host site. Examples of separate entities include users of that site, freelancers, white-label services, and content created by people not employed directly by the host site.
Having third-party content alone isn’t a violation of the site reputation abuse policy; it’s only a violation if the third-party content is published on a host site mainly because of that host site’s already-established ranking signals.変更後(日本語訳)
サイトの評判の不正使用は、主にファーストパーティのコンテンツから得たホストサイトのすでに確立されたランキングシグナルを主な理由として、サードパーティのコンテンツをホストサイトに公開する戦術です。
この戦術の目標は、コンテンツを単独で公開する場合よりも上位にランク付けすることです。
サードパーティコンテンツとは、ホストサイトとは別のエンティティが作成したコンテンツを指します。エンティティの例には、そのサイトのユーザー、フリーランサー、ホワイトラベルサービス、ホストサイトに直接雇用されていない人々によるコンテンツが含まれます。
サードパーティコンテンツがあるだけでは「サイトの評判の不正使用」ポリシーに違反しません。ホストサイトのすでに確立されているランキングシグナルを主な理由としてサードパーティコンテンツが公開されている場合のみ、違反となります。
解説
サイト評判ポリシー違反の定義が、以前よりも具体的かつ明確に示されています。ホストサイトがGoogleから受けている評価を利用して、上位表示を狙うサードパーティコンテンツの公開がポリシー違反とされます。その際、コンテンツをホストサイトが管理・監督しているか否かは関係ないとされています。
※「ホストサイト」「ファーストパーティサイト」「メインサイト」は同じ意味として扱って問題ありません。
●違反例の入れ替え
「サイトの評判の不正使用」の違反例が変更され、1つが削除され、新たに1つが追加されました。
削除された違反例
A sports site hosting a page written by a third-party about “workout supplements reviews”, where the main purpose of hosting the page is to manipulate search rankings.削除された違反例(日本語訳)
ホストサイトの主目的とは無関係な第三者が書いた「トレーニングサプリメントのレビュー」ページをスポーツ関連のサイトでホストし、検索ランキングの操作を主目的としている。
追加された違反例
An established first-party site branches out into a new area primarily using freelance content because this content will rank better on the first-party site than it would have otherwise.追加された違反例(日本語訳)
評価が確立されたファーストパーティサイトが、主にフリーランスコンテンツを使用して新しい領域に進出します。その理由は、このコンテンツがファーストパーティサイトで公開した方が他のサイトで公開するよりもランキングが良くなるためです。
解説
新たに追加された違反例の特徴は次の通りです。
- ホストサイトが管理・監督している。
- ホストサイトとは異なるジャンルである。
- コンテンツは第三者が作成している。
ホストサイト主導であっても、その評価を利用して関連性の薄いコンテンツを上位表示させるのはポリシー違反になります。
■まとめ
今回のGoogleスパムポリシードキュメント「サイトの評判の不正使用」の更新により、具体的な事例がより明確に示されました。
ホストサイトの評価を利用して関連性の薄いコンテンツを掲載する行為は、サイトを管理している場合であってもポリシー違反となる可能性がありますので、十分ご注意ください。
(ドメイン貸しは絶対に避けましょう!!)
Googleは「サイトの評判の不正使用」について、自動および手動の両方で取り締まりを行うと明言しています。メインサイトの目的から外れないよう、健全なサイト運営を心がけましょう。