【当社私観】2023年3月コアアルゴリズムアップデートの傾向
2023/03/28
日本時間2023年3月15日の深夜から始まったアルゴリズムアップデート。
速報では「2023年最初のコアアルゴリズムアップデート展開開始」でも記載しましたが、
3月28日現在、まだアップデート完了の報告などはありません。
ただ、アップデートの展開開始から10日以上経ち、ある程度傾向が見えてきましたので、弊社の見解をお伝えいたします。
目次-Contents-
■コアアルゴリズムとは
コアアルゴリズムとはその名の通り、コアなアルゴリズムのアップデートのことです。
Googleの検索エンジンにて検索結果の順位付けの中核をなすアルゴリズムのアップデートのことです。
このアップデートが起きると、検索結果での順位が大きく変わります。
それは自然検索での流入数にも大きく影響が出ます。
Googleの検索セントラル内でも「Google 検索のコア アップデートとウェブサイト」というページでGoogleの立ち位置を記載しています。
■コアアルゴリズムアップデートの歴史
Googleでは各種アルゴリズムアップデートは、展開開始時及び展開完了後にTwitterで告知します。
その後、検索セントラルの「コアアップデートを含むGoogleアルゴリズムアップデート履歴のリスト」に記載されます。
今現在検索セントラル内には2020年からのアップデートの履歴が記載されています。
■今回のアップデートの傾向考察
当社ではアップデート開始時点の2023年3月15日時点で、168サイト、14,008キーワードを日々順位取得しております。
今回のアップデートで順位が上昇したサイト、下降したサイト両方があります。
2021年、2022年のコアアルゴリズムアップデートでは、総じて、アップデートのたびに軽微ではあるものの上昇傾向にありましたが、今回のアップデートでは下降したサイトも少しありました。
上昇したサイト・下降したサイト、そのサイトの性質や特性から今回のアップデートを考察し、まとめました。
●検索全体では「E-E-A-T」の評価比重が上がった
今回のアップデートで顕著だと感じるのは、「E-E-A-T」をしっかり踏まえているサイトは総じて順位が上昇し、どれか1つでも要素が欠けているサイトは順位の変動がないか下降しているというポイントです。
●実例を挙げてみると
一例をあげると、
・クライアント:インプラントを提供しているクリニック
「都道府県 インプラント」で9位であったものが、アップデート後101位以下(圏外)に
【順位下降の要因】
インプラントのクリニックなのにクリニックの情報(院長やドクターの紹介、医療法人であればその情報)などの記載が一切ない。
運営情報がないことでGoogleは信頼性、権威性に欠けると判断したと考えられる。
※運営者情報の記載を約2年前より打診しているが、理事長のOKが出ていないまま今回のアップデートを迎え順位が下降
・クライアント:インプラントを提供しているクリニック
「都道府県 インプラント」で101位以下であったものが、アップデート後6位まで上昇
【順位上昇の要因】
元々運営者情報はあったが、院長の情報のみだったものに、院長写真の追加や経歴・コメントを追加し内容を充実、他のドクターも同様に紹介を充実させる。
また、症例などの紹介では施術を担当したドクターの紹介と症例ごとのコメントを記載するようにした。
・クライアント:化粧品・サプリメント通販サイト
「化粧品ブランド名 通販」などで3ページ目だったものがアップデート後1ページ目に6キーワードランクイン
【順位上昇の要因】
現役美容皮膚科医院長が運営しているサイトで、カテゴリページにブランドの紹介とプランドに対する院長のコメントを記載。
商品詳細ページには院長が実際に使用した感想と、おすすめポイントや使用シーンなどの解説を記載。
●YMYL領域での「E-E-A-T」が顕著
サイト(ページ)における「E-E-A-T」の比重が増えたと記載しましたが、その影響は特にYMYLに関するサイトやページに顕著に表れています。
YMYLとは、「Your Money or Your Life」の頭文字をとった略語で、直訳すると「あなたのお金、あなたの人生」という意味になります。
要するに「その情報が人の人生において、多大な影響を与える可能性のある内容」のことです。
人の人生に影響を与える可能性があるからこそ
E:Experience(経験)
E:Expertise(専門性)
A:Authoritativeness(権威性)
T:Trust(信頼性)
が大切になってくるわけです。
■まとめ
今回のコアアルゴリズムアップデートは、ここ数回のコアアルゴリズムアップデートの中では順位の変動幅が大きいものになっています。
その影響をいい意味でも悪い意味でも受けた人は多いのではないでしょうか?
特に悪い意味で受けた人の場合、再度サイト全体と各コンテンツを見直してみましょう。
できれば今あるサイト(コンテンツ)に
・御社独自目線のコメント
・使ってみた/買ってみた/食べてみた/利用してみたなどの実体験
・運営者だからこそ知っている情報
など、他にはない要素を記載してみるとともに、記載した人や組織(チーム)も併せて記載してみることを推奨します。