寄生コンテンツに要注意!!
2022/01/14
2年ほど前から中堅~大手サイトを中心に「御社のサイトにコンテンツを掲載することで手数料を支払います」という営業が広範囲に行われていました。
現在では中堅・大手に限らず、ある程度のサイト規模もしくはSEO順位の良いサイトに所かまわず営業がいくようになりました。
実際に検討や導入をしている企業も多くあるようです。
ただ、このような「寄生コンテンツ(寄生サイト)」には要注意です!!
目次-Contents-
■なぜそのような営業が来るのか!?
通常ならば自身(自社)でサイトを作りSEO対策をすればいいのになぜそのような営業電話などがあるのでしょうか?
特にこのようなコンテンツに名称がないため当社では「寄生コンテンツ(寄生サイト)」と呼んでいますが、その前提はGoogleの評価基準が影響しています。
■Googleの現在のアルゴリズムではサイト単位での評価を重視
2017年頃よりGoogleはサイトの権威性や信頼性を非常に重視するようになりました。
(その原因はWELQや漫画村など様々な検索エンジン上で過剰なSEO対策が要因となる問題があったため)
その傾向は新型コロナウイルス感染症の蔓延により以前よりも傾向値は強まっていると考えられます。
これにより誤った医療情報やフェイクニュース、漫画や映画などの海賊版の問題は大幅な改善をすることができました。
■この改善により新たな問題も…
ただ、これにより逆の問題も起きました。
それは個人ブログや小規模なサイトでは上位表示が難しくなったということです。
どのような素晴らしい情報を発信するサイトであっても、現在のアルゴリズムにおいて順位が下降したという話はよく聞くようになりました。
要約すると、
「誤った情報が拡散するリスク」と「一部の優良サイトが上位表示されにくくなるリスク」を天秤にかけた時に前者を回避するということです。
アフィリエイトに大打撃が
このGoogleの評価基準の変更により大きな打撃を受けたのがアフィリエイトサイトです。
アフィリエイトサイトの特性上、クライアントの素材や文章(テキスト)などを活用することになってしますためその信頼性や権威性はクライアントにはどうしても劣ってしまいます…そのため今回の変更により大きな順位変動の影響が大きくなりました。
そのために上記のような手法が生まれました。
■「寄生コンテンツ(寄生サイト)」はGoogleも推奨していない
Overall, we’d recommend against letting others use subdomains or subfolders with content presented as if it is part of the main site, without close supervision or the involvement of the primary site.
— Google Search Central (@googlesearchc) August 14, 2019
上記は2019年8月15日のGoogleのツイッターです。
上記を簡単に翻訳すると
「サイト全体として厳密な監督や関与がないままにコンテンツがメインサイトの1部であるかのように表示されるサブドメインまたはサブフォルダを他の人に使用させないことをお勧めします」となります。
要するにGoogleは軽い警告をサイト管理者に出しているということになります。
■まとめ
サブディレクトリ(下層ページ)に寄生コンテンツが存在しているサイトについては、Googleが警告していることもあり
いつの日かGoogleがアルゴリズムを変更して、寄生コンテンツ以外も含めたサイト全体の検索順位が急落してしまうリスクと隣り合わせということを理解しておく必要があります。
「寄生コンテンツ(寄生サイト)」を導入するか否かは最終的にはサイト運営者・責任者の方の判断によりますが、
・すでにサイトの閉鎖やリニューアルが決まっている
・サイトの成長よりも超短期的な売り上げの方が重要である
・そもそもSEOなどに一切の関心がなく重要視をしていない
上記のような明確な理由がない限りは、弊社としては本当にお勧めしません!!
せっかく育ててきたWebサイトなのですから!!