Googleが導入予定のBardはLaMDAをベースにした対話型アンサーエンジン
2023/02/14
Googleが先日発表した、Bard(バード)と名付けられた会話型AI。
こちらはLaMDA(ラムダ)という大規模言語モデルをベースにしているようで、Google検索において極めて重大かつ革新的な機能のため、日本語でも即座に公開されました。
目次-Contents-
■LaMDA(ラムダ)とは
LaMDAとは、
Language Model for Dialogue Applicationsの略です。
これはGoogleが開発した大規模言語モデル(LLM=Large Language Model)を活用したアプリケーションです。
LLMというのは、大量のテキストデータを元にAIを学習させ、言語操作をさせる技術のことです。
●言語操作とは?
言語操作とは例えば、
・意味の理解
・言語の生成
・言語の要約
・翻訳
・文章の校正
等があげられます。
●Googleには他にもLLMがある
Googleは他にもPaLM(パーム)と呼ばれるLLMも開発しています。
PaLM(パーム)はLLM本来の、幅広い用途での利用を想定されているものです。
PaLMの技術を活用し、対話型に特化してLaMDAがあると考えるとわかりやすいかと思います。
■LaMDA(ラムダ)はデモが既に公開されている
LaMDA(ラムダ)の対話機能は2921年のGoogleI/Oでデモが公開されています。
■Bard(バード)はLaMDAの軽量版
今回リリースされる予定のBard(バード)はこのLaMDAの軽量版のようです。
Googleは理由として、
“軽量版モデルでは必要な計算力を大幅に節約することができるため、多くのユーザーにサービス提供が可能となる。結果、多くのフィードバックを得ることできる。
外部からのフィードバックと内部テストを組み合わせることで、Bardの回答の品質・安全性・現実世界の情報根拠との高い基準を満たすことができる。”
としています。
現段階ではリリースしたとしても試験段階のようで、性能をより高めるために多くのフィードバックを得ることに重きを置いたようです。
■Bard(バード)は対話形式で回答するアンサーエンジン
LaMDA をベースにしている Bard は、我々ユーザーからの質問に対話形式で回答します。
そのため、現在のような検索結果の広告セクションやオーガニック検索結果とは別の場所に回答が表示されるようです。
実際のリリース時の表示形式がどうなるかはまだ不明ですが、公式アナウンスでは現時点のスクリーンショット(PC/スマホ)を掲載していますので、是非確認してみてください。
■まとめ
マイクロソフト勢のChatGPT(チャットGPT)に対抗するために、Googleも急ぎ気味でリリースしたこの機能。
一般のユーザーに展開されるまでにはまだ数週間から1か月程度かかる見込みです。
この領域において、最終的にどこのプラットフォームがユーザーにとって使いやすく、かつ有益な情報をレスポンス良く返してくるのかが大切になりますね。
様々な仕事にも役立つ可能性を秘めているからこそ、情報を常時取り入れるようにしておきましょう。