サイトのトラフィックが減ってきた!?ゼロクリックサーチの可能性も!?
2025/08/11 GoogleSEOSEOニュースSEO対策検索結果サイトを運営している方や運営担当の方、最近サイトへのトラフィック(流入)の状況はどうでしょうか?
減ってきているという人も多いのではないでしょうか?
その原因、順位だけとらえていると大きな波に飲み込まれてしまうかも!?
目次-Contents-
検索結果のAIによる概要の影響かも!?
その原因として考えられているのがGoogleが本格的に導入したAI検索機能です。
上記のようにGoogleで検索した際の検索結果の最上部に「AIによる概要」(通称AI Overviw)が表示されるようになりました。
当初はある一定のキーワードや「〇〇とは?」などの質問形式のキーワードに対しての検索結果での表示にこの「AIによる概要」が表示されていましたが、現在ではほとんどの検索結果に表示されるようになってきました。
実際に筆者もそうですが、クリックする前のようやく情報として、見ることも増えてきました。
「AIによる概要」でトラフィック(流入)減のサイトが続出
アメリカのウォール・ストリート・ジャーナルやイスラエルのWEBアクセス分析企業のSimilarweb(シミラーウェブ)が報じたところによるとこの、「AIによる概要」が表示されるようになった結果、ここ3年でアメリカの大手ニュースサイトのオーガニック流入が半減していると報じた。
企業のCEOも危機感を露わに
米誌アトランティックのニコラス・トンプソンCEOは社内会議で
「グーグルからのトラフィックはいずれゼロに近づくという前提で事業を進化させる必要がある」
と強い危機感を表明したり、
ワシントン・ポストのウィリアム・ルイスCEOも
「クリック不要の検索が急速に発展することは、ジャーナリズムへの深刻な脅威だ」
と述べるなど、企業のトップもこの影響を重く受け止めている。
特に「Know(知る)」ワードでの影響が顕著
Googleなどの検索の際にユーザーの検索意図は大きく以下の4つに分かれるといわれています。
- 1:Know(知りたい)
- 2:Go(行きたい)
- 3:Do(やりたい)
- 4:Buy(買いたい)
今回の「AIによる概要(AI Overviw)」により影響をおおきくうけているのはこの4つの検索意図の種類の中でも
「Know(知りたい)」
という検索ニーズが一番大きな影響を受けています。
知りたいユーザーが検索した際に概要で多くのサイトからの情報がまとまって要約された「AIによる概要(AI Overviw)」がある意味検索に対する答えとなっているからです。
そのうえで、より深い情報を知りたいユーザーがクリックするのであって大半のユーザーは概要を知ることで満足し、「検索するけどクリックしない」という状況が起きるのです。
流入が減っているならまずはチェック
検索(オーガニック)経由のサイトの流入が直近2~3年で減っているならまずは以下の手順でチェックしましょう。
ステップ1:検索順位が下がっているかどうかの確認
まずいの一番で検索順位が下がっているかどうかの確認をしましょう。
定点観測しているキーワードの順位が下がっているならばゼロクリック検索の影響ではない可能性もあります。
ステップ2:サーチコンソールで検索露出を確認
検索順位が下がっていないにもかかわらずサイトへの流入が減っているのであれば次にサーチコンソールを確認しましょう。
サーチコンソールの検索結果パフォーマンスの「検索結果」で表示される「表示回数」の推移をチェックしましょう。
表示回数に特に大きな変動がない場合はゼロクリックサーチの影響の可能性も考えましょう。
ステップ3:サーチコンソールでのキーワードを分類
次にサーチコンソールにて表示されているキーワードをダウンロードしましょう。
(サーチコンソールでは最大1,000キーワードダウンロードが可能です)
ダウンロードしたキーワードを検索意図の4つに分類してどのジャンルの検索意図が多いかを確認しましょう。
Know(知りたい)のキーワード・表示回数合計が多いのであればゼロクリックサーチの影響を考える必要があります。
※この時、できれば直近だけでなく一定期間さかのぼったデータも分類すれば、検索意図の変遷も理解することができます。
ゼロクリックサーチが疑われるなら!?
上記のような分析からゼロクリックサーチが疑われるなら解決はどのようにした方がいいでしょうか?
大きく分けて2種類の対策があります。
対策1:徹底的にKnow(知りたい)に応えるコンテンツを提供
検索されているキーワードに対応するコンテンツの中身を精査し、より一層深い情報、詳しい情報などを記載するなどコンテンツの中身を突き詰めましょう。
その際に参考になるのが、サーチコンソールで抽出したキーワードの関連キーワードをチェックすることで周辺のキーワードを網羅することができます。
これによって目指すべきはLLMOに拾われる≒「AIによる概要(AI Overviw)」の検索結果の右に表示されることを狙っていきましょう。
対策2:Know(知りたい)カテゴリから派生する違う分類のキーワードを対策
サーチコンソールで抽出した分類のKnow(知りたい)にカテゴライズされるキーワードの中およびその派生で他のカテゴリ(Go(行きたい)、Do(やりたい)、Buy(買いたい))に置き換えられるキーワードを関連キーワードなどから探し出しましょう。
そして、そのキーワードでの上位表示を目指していきましょう。
まとめ
生成AIの驚異的な発達・進歩により検索市場でも今までにない変化が今までにないスピードで起こっています。
今までのように「このキーワードを対策して上位表示していれば安泰」ということはどんどんなくなっていってしまっています。
また、検索結果における表示も変わってきつつあり、検索というプラットフォームも変わっていています。
とはいえ、人が検索するという本質自体は変わらず今もあるわけで、その欲求自体はより一層強く泣ている気すらします。
しっかり、現状を分析し、分析から見える仮説を立て、実行していく。
これに尽きます。
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