Google、2024年6月のスパムシステムアップデート展開開始

Googleは日本時間6月21日、スパムシステムアップデートを開始したとGoogle Search Central公式X（旧Twitter）とLinkd in（最近開設）で発表した。

Today we released the June 2024 spam update.

It may take up to 1 week to complete, and we’ll post on the Google Search Status Dashboard when the rollout is done: https://t.co/EkzeXvUZwH

— Google Search Central (@googlesearchc) June 20, 2024

■今回のスパムシステムアップデートでは寄生サイト対策要素はなし

今回のスパムシステムアップデートは今までにあった通常のスパムシステムアップデートの要素のみで「寄生コンテンツ」などへの対策である「Site reputation abuse（サイト評価の不正使用）」の要素はないとのことです。
※寄生コンテンツについては当コラムの「GW明けから続々と…Site reputation abuse（サイト評価の不正使用）のペナルティが本格的に始動か!?」を参照ください。
そのためか、通常のアップデートに要する日数は2週間程度ですが、今回のアップデートは1週間程度でロールアウト完了の予定とのことです。

■「Site reputation abuse（サイト評価の不正使用）」はまだ手動によるの対策のみ

Google Search Liaisonの公式X（旧Twitter）で以下のように発信しています。

We have not gone live with algorithmic actions on site reputation abuse. I well imagine when we do, we’ll be very clear about that. Publishers seeing changes and thinking it’s this — it’s not — results change all the time for all types of reasons. The actions currently only…

— Google SearchLiaison (@searchliaison) May 23, 2024

直訳すると
“サイトの評判悪用に対するアルゴリズムによるアクションはまだ導入していません。そのときは、それについてはっきりと明確になると思います。パブリッシャーは変化を見て、これだ、これではない、と考えていますが、結果はあらゆる種類の理由で常に変化します。アクション通知が明らかにしているように、アクションは現在、サイト全体ではなく、アクションであるコンテンツにのみ影響します。”
要するに手動による対策のみでアルゴリズムとしての展開はまだしていないとのことです。

■まとめ

今回のスパムシステムアップデートは今までのスパムシステムアップデートの延長であるので、展開完了までの予想期間も鑑みると大きな順位変動などはないと予測できます。
ただ、これで安心してはダメです。
現状は手動による対策のみと言われている「Site reputation abuse（サイト評価の不正使用）」ですが、いずれはアルゴリズムとして展開することが予見されるような言い方ですので、それを踏まえてしっかりサイト運営を行っていきましょう。

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