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GoogleのチャットAI「Bard」日本語対応リリース

2023/05/15

GoogleのチャットAI「Bard」日本語対応でリリース

 

2023年5月11日、Googleは次世代の会話型AIサービスの「Bard」を日本語、韓国語で対応したことをGoogle I/O 2023にて発表しました。

 

■Bardとは

「Bard」は、生成系AI(Generative AI)とテキストチャットにより、様々な情報を得られる会話型AIサービスで、現在市場を席巻しているOpenAIのChatGPTに対抗するためGoogleが開発を進めてきたサービス。
2023年3月の発表以降、一部ユーザー向けに英語版での展開をしてきましたが、5月11日からは招待制ではなくなり、全員が利用可能になるとともに、日本語と韓国語に対応しました。
今後、180以上の国・地域でBardを展開していくとのことです。

 

 

■BardとChatGPTの違い

「Bard」の使い方は基本的にはChatGPTと同じです。
ただ、「Bard」は、大規模言語モデルを最新のPaLM2に移行したことにより、高度な数学や推論スキル、コーディング能力などがChatGPTよりも強化されていることがポイントとなるようです。
実際にPaLM 2はコーディングについて、公開されている大量のソースコードデータセットで事前学習しており、PythonやJavaScriptなどのプログラミング言語を得意とするほか、Prolog、Fortran、Verilogといった言語の特殊なコードも生成できるため、Web業界のクリエイティブ業務においては非常に有用なツールになる可能性があります。

※特に、コーディング部分には力をいれているようで、ソースの引用元を正確に表示するようになるようです。

 

■画像にも対応

また、Bardは近日中にテキストだけではなく画像に対応していくとのこと。
例えば、「大阪でお勧めの観光スポットは?」「東京のデートスポットは?」などの質問に対し、テキストだけではなくテキスト+画像で回答を行うようになるとのことです。
また、画像は、質問に対する答えだけではなく、質問時にGoogleレンズの機能を導入し、画像で質問できるようになるようです。

 

■他のサービスとも連携

Bardではメールやドキュメント(テキストコンテンツ)の下書きに使われることが多いと想定されているので、Bardからの回答をGmailやDocsにすぐに移動できるようにエクスポートが追加されています。
今後はさらにDocs、Drive、Gmail、Mapsなど、Googleのアプリケーションやサービスの機能をBardと連携していくようです。

 

■もちろん外部サービスとの連携も

Bardは、外部パートナーとも連携していくと発表しています。
現在のところ数カ月後には、アドビによる生成AIモデル「Adobe Firefly」とBardを連携し、アイデアを簡単に画像に変換し、Adobe Expressで編集したりデザインに加えたりできるようにするようです。
Adobe Fireflyとは、テキストを入力すると画像が生成されるツールで、現在はベータ版がリリースされています。
ただ、今後はBardとAdobe Fireflyと連携し、モデルの学習にAdobe Stockの画像や、オープンライセンス、パブリックドメインのコンテンツなどを利用しているため、著作権の不安なく企業利用ができる点が特徴です。

 

■まとめ

チャットAI分野では様々な企業が技術開発をし、市場のシェアを奪い合っています。
その中でもChatGPTは先駆者として君臨してきました。
ただ、今回の Bardのリリースは非常に大きな意味もありますし、GoogleがチャットAI分野で本気で市場シェアを狙っていることが分かるかと思います。
実際に使用した感じでは、正直ユーザービリティからなにからBardの方が使いやすいと感じました。
皆さんも是非チャットAIを仕事などにフルに活用してください。

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