Googleヘルプフルコンテンツのアップデートを実施(2022年12月以来)
2023/09/27
Googleは日本時間の2023年9月15日、ヘルプフルコンテンツシステムのアップデートを開始しました。
この記事を記載している9月27日時点では、まだロールアウトは完了していません。
The September 2023 helpful content update is rolling out with an improved classifier. It will take about two weeks to complete. We’ll update our ranking release history page when the rollout is complete: https://t.co/hgjEkfpbA2
— Google Search Central (@googlesearchc) September 14, 2023
目次-Contents-
■ヘルプフルコンテンツシステムとは
世の中に増え続けるwebサイト(webコンテンツ)の中から、本当にユーザーの役に立つwebサイト(webコンテンツ)を上位表示し、逆に、検索エンジンの上位表示を目的として作成されたwebサイト(コンテンツ)の評価は下げる、というランキングシステムです。2022年8月に英語、その後2022年12月に全言語に対応しました。比較的新しいシステムです。
※GoogleはSEO対策自体を否定しているわけではなく、作為的なものを否定しています。
■このタイミングに合わせて解説も更新
今回のヘルプフルコンテンツシステムのアップデートに併せる形で、Googleは検索セントラルの「Google検索のヘルプフルコンテンツシステムとウェブサイト」のドキュメントも更新しています。
■今回のアップデートはどのようなものか
今回のヘルプフルコンテンツシステムではどのような部分が変更になったのでしょうか?
(ある意味、先述の検索セントラルのドキュメントの解説にもなります。)
●寄生コンテンツへの対策
2022年1月にこのコラムでも「寄生コンテンツに要注意!!」というタイトルで記載しましたが、今回のアップデートに併せたドキュメントの更新で正式にコメントが記載されていました。
ドキュメントには、
“If you host third-party content on your main site or in your subdomains, understand that such content may be included in site-wide signals we generate, such as the helpfulness of content. For this reason, if that content is largely independent of the main site’s purpose or produced without close supervision or the involvement of the primary site, we recommend that it should be blocked from being indexed by Google.”
Google翻訳をそのまま記載すると、
「もし、メインサイトまたはサブドメインでサードパーティのコンテンツをホストしている場合は、コンテンツの有用性など、当社が生成するサイト全体のシグナルにそのようなコンテンツが含まれる可能性があることを理解してください。このため、そのコンテンツがメインサイトの目的から大きく独立している場合、または厳密な監督やプライマリサイトの関与なしに作成された場合は、Google によるインデックス登録をブロックすることをお勧めします。」
ということです。
Googleの検索エンジンにおいては様々なシステムによりwebサイト(webコンテンツ)の評価がされ、検索結果に反映されます。
現在の様々なシステムは、ページ単体だけでなくサイト全体を評価する傾向があります。
そのため寄生コンテンツを掲載しているwebサイトでは、その寄生コンテンツがサイト全体に悪影響を及ぼす恐れがあります。
例えば、美容系の寄生コンテンツがラジオ局や旅行予約サイトなどのwebサイトに掲載されているなど、様々なwebサイトが寄生コンテンツを掲載しているのが現状です。
(以前よりもさらに寄生コンテンツが増えているように、筆者は感じています。)
今回のアップデート及び、今後のアップデートでどんどん寄生コンテンツ及び寄生コンテンツを掲載しているwebサイトへのマイナスの影響は増えていくことでしょう。
●コンテンツの日付変更(更新)や削除
今回のヘルプフルコンテンツシステムのアップデートに併せて、検索セントラルの「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」に2項目が追加されました。
(※現在は英語版のみの掲載です。)
“Are you changing the date of pages to make them seem fresh when the content has not substantially changed?Are you adding a lot of new content or removing a lot of older content primarily because you believe it will help your search rankings overall by somehow making your site seem “fresh?” (No, it won’t)”
Google翻訳をそのまま記載すると、
・コンテンツが実質的に変更されていない場合でも、ページを新鮮に見せるためにページの日付を変更していますか?
・新しいコンテンツを大量に追加していますか、それとも古いコンテンツを大量に削除していますか?主な理由は、サイトを何らかの形で「新鮮」に見せることで全体の検索ランキングが向上すると信じているからですか? (いいえ、そんなことはありません)
となります。
確かに、弊社のお客様でも様々なSEOの情報を収集している方の中には、古いコンテンツを新しく見せるために記事の公開日や更新日を最新に変更したり、古くなったコンテンツを削除したりすることでGoogleからの評価が上がる(≒サイトに掲載されている情報が新しい)と思っている方がいます。
弊社ではそういった際、必ず
「小手先ではなく本質的に改善していきましょう」と伝えています。
■まとめ
9月27日時点ではまだロールアウト完了が報告されていません。
ただ今回のアップデートは、Googleが常々言っている、「人々に利益をもたらすために作成された、役立ちかつ信頼できる情報か否か」を今よりさらに公正に判断するためのアップデートといえます。
今後、寄生コンテンツやコンテンツの更新に関してGoogleの判断は厳しくなっていくと思われます。